グリム童話/フェリクス・ホフマン絵/瀬田貞二訳/福音館書店刊
紹介され、今ではすっかりこの国の子どもの本の世界に定着しています。
その絵本も数多く出版されてきましたが、
出ては消え、出ては消えで、長く読み続けられているグリムの昔話絵本は意外にありません。
そのなかにあって、スイスの版画家フェリクス・ホフマンが挿絵を描いている
『おおかみと七ひきのこやぎ』は、日本語版が一九六七年に出版されて以来、
今も版を重ね、すっかり日本の子どもたちに受け入れられています。
グリムの昔話、いえ「昔話絵本」を子どもに読むときには、
まずこの一冊を手にとってみてください。大人は地味でパッとしない、
そして難しそうな絵本といった印象をもたれるかもしれませんが、
試みに子どもに静かにゆっくりと、瀬田貞二さんの訳文を声の言葉にして語ってやってみてください。