この絵本は子どもにとってだけでなく、遊びが大人にとって、ひいては人類文化にとって、
どれほど重要な文化的価値を有しているかを示唆しています。
子どもの好きなこの絵本を、大人も読み手として、子供と一緒に物語の世界に入ってゆきますと、
いつしか自分の中に眠っている「子ども」が目覚めて、子どもが楽しむ気持ちに共感できるでしょう。
特に最後のかくれんぼの場面で、鬼になって眼をあけた男の子が、
誰もいない森の中にお父さんの姿を見つけてする会話で、
お父さんの語る、「きっと またこんどまで まっててくれるよ」
の一言に秘められた深い意味がわかるか否かは、
親としての自分が映し出され、試される場面です。